カーポートの日差し・視線・横風への対策を、カーポートメーカーの取扱説明書と公式の商品情報をもとに整理しました。

カーポートにサイドシェードを後付けしたいんですが、DIYで風対策もしっかりできるか不安です。

最初に確認したいのは取扱説明書で、カーポートを販売する住宅建材メーカー・株式会社LIXILの取扱説明書は「改造」や「指定以外の付属品の取付」を禁止しています。常設の目隠し・風よけは純正のサイドパネルを施工店に頼み、自分で張るのは台風前にすぐ外せる布のシェードに限るのが安全です。
📌 この記事でわかること
● カーポートに自分で付けてよいもの・メーカーが禁止していること
● 市販の日よけシェードの遮光率と、強風時の扱い
● 純正サイドパネルを後付けできるカーポートと費用の考え方
● 車用サンシェードの法律上のルールと車内温度の実測データ
カーポートシェードdiyで失敗しないための基礎知識と選び方のポイント


シェードを選ぶ前に「日差し・視線・横風のどれに困っているか」と「自分のカーポートのメーカー・商品名」を確認しましょう。どこまで自分でできるかは、取扱説明書の禁止事項で決まります。
商品名は保証書や取扱説明書で確認できます。ここでは、シェードの種類と効果、必要かどうかの判断基準を順に見ていきます。
Mシェードとの違いはどこ?
「M.シェード」は、三協立山株式会社の建材ブランド・三協アルミが販売するカーポート本体で、後から張る日よけシェードとは別物です。同社は、屋根にアルミ製のトラス構造(三角形を組み合わせた骨組み)を使ったカーポートとして発表しています。
名前に「シェード」と付いていますが、施工店が基礎から設置する建材です。一方、この記事で扱う後付けシェードは、今あるカーポートに布やネットを張るものを指します。
| 比べる点 | M.シェードなどのカーポート本体 | 後から張る布シェード |
|---|---|---|
| 設置する人 | 施工店 | 自分 |
| 風・雪への強さ | メーカーが商品ごとに仕様を公表 | 強風時は使わない前提の商品がある(例: ホームセンターのカインズの商品ページは台風時の取り外しを指示) |
| 費用の例 | 本体価格+工事費(施工店の見積もり) | 1枚1,480円(カインズ公式通販・100×200cm) |
カーポートの風・雪への強さは本体の仕様で決まっていて、布を張るとその分だけ風を受ける面が増えます。後付けを考えるなら、本体の取扱説明書を先に読んでおきましょう。
目隠しシェードはどの程度効果がある?
カインズ公式通販で扱うポリエチレン製の日よけ「サンシェード MULTI」(横100×縦200cm・1,480円)は、商品ページの表示で遮光率86.70%、UVカット率88.8%、遮熱率26.8%です。数値は商品ごとに違うため、購入前に商品ページの表示を見比べます。
遮光率は光を遮る割合を示す数値で、外からの視線をどこまで遮るかを保証する表示ではありません。目的ごとに、見るべきポイントが変わります。
| 目的 | 見るポイント | 補足 |
|---|---|---|
| 日差し・暑さ | 遮光率・遮熱率の表示 | 上の商品は遮熱率26.8% |
| 道路・隣家からの視線 | 高さ(目線の高さまで覆えるか) | 生地の色・密度で見え方が変わる |
| 横風・横からの雨 | 布ではなく純正サイドパネルを検討 | サポート柱が必要な商品がある(後述) |
同じ商品でも、縦200cmなら車の窓より上まで覆えますが、横100cmだと1台分の側面には足りません。張る面の幅と高さを測ってから、枚数とサイズを決めましょう。
カーポートサイドシェードは必要?迷った時の判断基準

西日・横からの雨・道路からの視線のどれかに毎日困っているなら検討する価値があり、風当たりの強い場所では布のシェードより純正サイドパネルを優先します。
LIXILのカーポート取扱説明書は「風当たりの強い場所」と「柱側に風が抜けない場所」で、オプションのサポート柱(屋根を下から支える補助の柱)を常に使うよう求めています。側面をふさぐと風が抜けにくくなるため、設置場所の条件で判断が分かれます。
| こんな場合 | おすすめの対策 |
|---|---|
| 海沿い・高台など風当たりが強い | 布シェードは常設しない。純正サイドパネル+サポート柱を施工店に相談 |
| 西日や横雨が気になるが、風は普通 | 純正サイドパネル、または夏だけ張る布シェード |
| 夏の日差しだけ防ぎたい | 台風・強風の前に外せる布シェード |
| 賃貸・月極駐車場のカーポート | 取り付け前に管理者・オーナーの許可をとる |
布シェードを選ぶ場合は、平均風速10m/sを超える予報が出たときにすぐ外せるかを基準にします(風速の目安は後述)。
カーポートカーテンDIYはどこまでできる?設置のコツ
柱や梁に穴をあけてカーテンレールや金具を付けるDIYは、取扱説明書が禁止する「改造」や「指定以外の付属品の取付」にあたるため、おすすめできません。LIXILの取扱説明書には、次の禁止事項が書かれています。
⚠️ LIXILのカーポート取扱説明書の禁止事項(抜粋)
製品の分解・改造禁止(ケガや重大な事故につながるおそれ)
弊社指定以外の付属品の取付禁止(部材が変形・破損してケガをするおそれ)
柱・樋・横樋・物干しにぶら下がらない、登らない、横樋に物をかけない
柱に電線を巻きつけない(漏電により感電するおそれ)
他社のカーポートも禁止事項は商品ごとに違うため、手元の取扱説明書で確認してください。DIYでできるのは、カーポート本体に穴をあけず、ひもで結んで張り、すぐに外せる範囲までです。
LIXILの取扱説明書は、年1回の定期点検でネジ・ボルトの緩みを確認し、ボルトが緩んでいたら修理を依頼するよう求めています。シェードを張っている場合も、点検のときに一緒に外しておくと柱まわりを確認しやすくなります。
カーテンのように開け閉めしたい場合は、カーポートに付けるのではなく、カーポートの外側に自立するフェンスや日よけを別に立てる方法もあります。
サンシェード取り付けアイデアを知りたい人向けの工夫例
布のシェードは「強風の前にすぐ外せる付け方」にしておくのが、いちばん効く工夫です。カインズの「サンシェード MULTI」の商品ページも、強風時の使用は避け、台風などのときは必ず取り外して収納するよう案内しています。
外す目安には、気象庁の「風の強さと吹き方」が使えます。気象庁は、瞬間風速が平均風速の1.5倍程度になることが多いとしています。
| 平均風速(気象庁) | 屋外・建物の様子(気象庁) | シェードの扱いの目安 |
|---|---|---|
| 10~15m/s(やや強い風) | 樹木全体が揺れ始める、樋が揺れ始める | 外す準備をする |
| 15~20m/s(強い風) | 看板やトタン板が外れ始める | 張ったままにしない |
| 20m/s以上(非常に強い風) | 看板が落下・飛散する | 前日までに外して屋内へ |
結び方は、ほどきやすい結び目にしておくと外す時間が短くて済みます。付属のひもは商品ごとに長さが違い、上の商品は約200cmのひもが4本付属です。
カーポートシェードdiyの取り付け手順と後付け方法、費用の目安まで解説


サイドパネルを後付けできるかは、カーポートの商品ごとにメーカーが決めています。自分で金具を足す前に、商品名と後付けの可否を確認しましょう。
ここでは、LIXILの公式Q&Aと取扱説明書を例に、後付けの流れ・固定方法・費用を整理します。
カーポートサイドパネル後付けDIYはどんな手順になる?
純正のサイドパネルは、施工店に後付けを依頼するのが前提です。LIXILの公式Q&Aは、後付けできる商品としてカーポートSC・フーゴ・ネスカ・カーポートST/SW・ソルディーポートを挙げ、最終判断は施工業者に相談するよう案内しています。
① 商品名と仕様を確認する
保証書・取扱説明書で商品名を確認します。LIXILのQ&Aは、連棟や奥行き・間口を延長したカーポートでは後付けできない場合があるとしています。
② サポート柱が必要か確認する
LIXILでは、片側だけで屋根を支える「片方支持タイプ」にサイドパネルを付ける場合、サポート柱が必要です。フーゴ・ネスカの1段「H500」タイプは必須ではないとされています。
③ 施工店に見積もりを頼む
サイドパネルの取付位置は規格で決まっているため、施工店に相談します。施工店がない場合、LIXILはリフォーム店紹介サービスを案内しています。
DIYキットを使うメリットと選び方
市販の後付けキットや板材を選ぶときも、カーポートに取り付けてよいかはカーポートのメーカーの取扱説明書で判断します。そのうえで、商品ページの次の項目を確認しましょう。
| 確認する項目 | 見る場所 | 例 |
|---|---|---|
| 対応するカーポート | 商品ページ・説明書 | メーカー名・商品名・柱の寸法の記載があるか |
| 材質と屋外での耐久性 | 商品ページの仕様 | カインズのポリカーボネート樹脂の平板は「片面耐候品」 |
| 強風時の扱い | 注意事項 | 取り外しが必要か、常設できるか |
| 価格 | 公式通販 | ポリカ平板 幅910×長さ1820×厚さ2mmは8,280円(税込・カインズ公式通販) |
ポリカ平板(ポリカーボネート樹脂の透明な板)は、カインズの商品ページで用途にカーポートの補修や屋根材が挙げられています。ただし、側面パネルとして固定する金具や柱への取り付けは、純正品以外だと取扱説明書の禁止事項に当たる場合があります。
サンシェードは何で固定する?風に強い固定方法
柱に穴をあけず、シェードのハトメ(布の縁の金属の穴)にひもやロープを通して結ぶ方法が、強風前にすぐ外せて確実です。
| 固定方法 | 外しやすさ | 注意点 |
|---|---|---|
| ひも・ロープで結ぶ | 結び目をほどけば外せる | 横樋には結ばない(LIXILは横樋に物をかけることを禁止) |
| カラビナでハトメと固定点をつなぐ | 付け外しが早い | 耐荷重の表示があるものを選ぶ |
| 柱に穴をあけてビス・金具で固定 | すぐに外せない | LIXILは改造・指定外の付属品の取付を禁止 |
カーポートの柱以外に、地面に固定したポールやフェンスへ結ぶ方法もあります。どの方法でも、平均風速10m/sを超える前に外せることを優先します。
車のサンシェードは禁止されている?安全面とルールを確認

駐車中にフロントガラスの内側へ立てるサンシェードは使えますが、走行中に前面や運転席・助手席の窓をふさぐ使い方はできません。
道路運送車両法の保安基準(細目告示 第195条)は、前面ガラスと、運転者席より後方を除く側面ガラス(運転席・助手席の窓)について、運転者が交通状況を確認する視野の範囲の可視光線透過率を70%以上と定めています。サンシェードは発進前に必ず外しましょう。
効果については、JAF(日本自動車連盟)が2012年8月に外気温35℃・正午から4時間で行ったテストがあります。
対策なし(黒い車)の車内最高温度は57℃、サンシェードを付けた車は50℃でした。ダッシュボードは79℃と52℃です。
⚠️ 注意
消費者庁は、スプレー缶を直射日光が当たる場所など40℃以上になる場所に置かないよう呼びかけています。サンシェードを使っていても、制汗剤や殺虫剤などのスプレー缶を車内に置いたままにしないでください。
カーポートにサイドパネルを後付けするにはいくらかかる?
費用は「布シェードを自分で張る」か「純正サイドパネルを施工店に頼む」かで変わり、純正品は施工店の見積もりで決まります。公式サイトで確認できた価格の例は次のとおりです。
| 方法 | 費用の例 | 条件 |
|---|---|---|
| 布シェードを自分で張る | 1枚1,480円(カインズ サンシェード MULTI 100×200cm)+ひも等 | 強風・台風時は外す |
| ポリカ平板を用意する | 1枚8,280円(カインズ 910×1820×2mm・税込) | カーポートへの取付可否はメーカーに確認 |
| 純正サイドパネル(施工店) | 施工店の見積もり | 後付けできる商品が限られる・サポート柱が必要な場合あり |
純正品は商品・サイズ・高さで価格が変わるため、カーポートの商品名を伝えて見積もりをとるのが確実です。2社以上に頼むと工事費の違いも比べられます。
まとめ:カーポートシェードdiyを成功させるために押さえるべきポイント
カーポートシェードのDIYは、カーポート本体に穴をあけず、強風の前にすぐ外せる範囲にとどめるのが基本です。
● 最初にカーポートの商品名と取扱説明書の禁止事項を確認する
● 布シェードは遮光率などの表示で選び、ひもで結んで張る
● 平均風速10m/sを超える予報や台風の前には外す
● 常設の目隠し・風よけは純正サイドパネルを施工店に相談する
まずは自分のカーポートの商品名を確認し、布シェードで足りるか、純正パネルの見積もりをとるかを決めましょう。
📚 参考文献・出典
・LIXIL – カーポート・駐輪場・テラス(独立)取扱説明書(PDF)
・LIXIL よくあるご質問 – カーポートのサイドパネル(サイドスクリーン)を後付けできますか?
・LIXIL よくあるご質問 – カーポートにサイドパネル(スクリーン)を付けるにはサポート柱が必要ですか?
・カインズ – サンシェード MULTI 横100cm 縦200cm
・カインズ – ポリカ平板 クリア 幅910mm 長さ1820mm 厚さ2mm
・国土交通省 – 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第195条(窓ガラス)(PDF)
・消費者庁 – 8月に多いスプレー缶によるやけどや皮膚障害に注意!
※ 価格・仕様・条件は各公式サイトの掲載内容をもとにしています。変更される場合があるため、購入・利用前に公式サイトでご確認ください。

