マンションでのDIYがうるさい?騒音トラブルと対策を徹底解説

マンションでのDIYがうるさい?騒音トラブルと対策を徹底解説

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マンションのDIYで問題になるのは、音の大きさより「管理規約の手続きと時間帯」を外すことです。

悩見有造
悩見有造

マンションでDIYをしたいのですが、上下や隣の部屋に「うるさい」と思われないか心配です。

編集長
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集合住宅の住戸間の音は、自治体の騒音規制の対象外になっていることがあります。だからこそ管理規約の手続きと、音を出さない作業の組み立て方を先に確認しておきましょう。

📌 この記事でわかること

● DIYの音が上下・左右の部屋に伝わる経路と、迷惑になりやすい作業

● 国の標準管理規約で「承認」「届出」が必要になる工事の範囲

● 音の大きい作業を自宅でやらずに済ませる方法

● 苦情が来たときに頼れる基準と、相談の順番

マンションでのDIYうるさい問題、原因と騒音の基礎知識

マンションでのDIYうるさい問題、原因と騒音の基礎知識
編集長
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まずは音がどこから出て、どう伝わるかを押さえます。対策はそこから選ぶと無駄がありません。

DIYの音は、空気を伝わる音と、床・壁を伝わる振動の2種類に分けて考えます。

DIY騒音はどこから発生するのか?

DIYの騒音は、電動工具の回転音と、叩く・落とすときの衝撃が床や壁に伝わる音が中心です。窓を閉めれば弱まる空気の音と違い、躯体(建物の骨組みであるコンクリートの床・壁・柱)を伝わる振動は窓を閉めても上下階に届きます。

たとえば電動工具メーカー、株式会社マキタの充電式インパクトドライバTD171D(18V)は、打撃数が最速モードで毎分0~3,800回、弱モードで毎分0~1,100回と取扱説明書にあり、打撃の少ないモードに切り替えられます。

作業主な伝わり方向いている対策
インパクトドライバ・ドリル回転音(空気)+壁に当てた振動作業時間を短くまとめる・下穴をあける
ハンマーでの釘打ち衝撃が床・壁へ(振動)床に直置きしない・ビス留めに替える
のこぎり・やすり摩擦音(空気)長時間続けない
材料・工具を床に落とす衝撃が下の階へ(振動)厚手のマットの上で作業する

上の階のDIYがうるさい場合の迷惑度とは

上の階のDIY音は、自治体の条例の数値では「うるさい・うるさくない」を判断できない場合があります。東京都の環境確保条例(第136条・別表第13)は日常生活の騒音に基準値を定めていますが、「集合住宅など同一建物内部における各住戸間の騒音・振動」は対象外としています。

そのため住戸間の音は、管理規約・使用細則と、管理組合(管理会社)を通じた話し合いで扱うのが基本です。音を出す側は、時間と回数を絞る前提で計画します。

マンションで電動ドリルやトンカチを使う昼間の騒音事情

マンションで電動ドリルやトンカチを使う昼間の騒音事情

昼間でも、電動ドリルやトンカチの音は上下・左右の部屋に届くため、時間を区切って使います。マキタのインパクトドライバ(TD161D/TD171D)の取扱説明書にも、騒音は法令や都道府県の条例で規制があるため、近所に迷惑をかけないよう使うことが書かれています。

壁や床に穴をあける作業は、音以外の注意も必要です。同じ取扱説明書は、作業箇所に電線管・水道管・ガス管などの埋設物がないか作業前に確かめるよう求めています。

⚠️ 注意

壁に穴をあける前に、配管・配線の位置を確認してください。分からないときは管理会社に図面の有無を聞き、無理なら業者に任せます。

騒音の大きい作業では、耳栓・イヤマフなどの防音用保護具を着けるよう取扱説明書で警告されています。

釘打ちや作業音が特にうるさく感じる理由

釘打ちや物を落とす音は、空気ではなく床そのものを揺らして下の階へ伝わる「床衝撃音」だからです。国立研究開発法人建築研究所の資料は、集合住宅の不具合・クレームでは遮音性能に関するものが多く、その大半が床衝撃音だとしています。

同じ資料は床衝撃音を、堅くて軽いものの落下音などの「軽量床衝撃音」と、飛び跳ねなどの「重量床衝撃音」の2種類に分けています。工具や端材を床に落とす音は前者の例にあたるため、床に直接置かない工夫が効きます。

よくある失敗原因対策
床で板を叩いて組む衝撃が床スラブ(床のコンクリート板)に直接伝わる作業台の上で組み、床には厚手のマットを敷く
釘を何十本も続けて打つ連続した衝撃音ビス留めに替え、下穴をあけてから締める

マンションでDIY、非常識と言われないための注意点

非常識と言われないために最初にすることは、管理規約で「承認」や「届出」が必要な工事かを確認することです。国土交通省のマンション標準管理規約(単棟型)第17条は、専有部分の工事を次のように分けています。

工事の種類標準管理規約の定めDIYでの例
共用部分や他の住戸に影響するおそれがある修繕・模様替え・取付け事前に理事長へ申請し、書面による承認(第17条第1項)。設計図・仕様書・工程表を添付(第2項)床材の張り替え、壁を壊す工事
承認は不要だが、騒音・振動・臭気などを管理組合が事前に把握する必要があるもの事前に理事長へ届出(第17条第7項)音の出る作業が続く取付け・模様替え

実際のルールは各マンションの規約と使用細則で決まるため、管理会社に「この作業は届出が要るか」を聞いてから始めます。

マンションでのDIYうるさい問題、騒音を抑えながらする方法と対策

マンションでのDIYうるさい問題、騒音を抑えながらする方法と対策
編集長
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時間帯・手続き・作業場所の3つを決めれば、音の問題はかなり減らせます。自宅でやらない選択肢もあります。

ここからは、時間帯の決め方、防音工事の手続き、音の大きい作業の逃がし先を順に見ていきます。

騒音の出るDIYは何時までが許される?ルールとマナー

DIYを何時までしてよいかを全国一律に決めた法律はなく、各マンションの管理規約・使用細則が基準になります。国の標準管理規約のコメントでも、ピアノ等の演奏など専有部分の使用方法の規制は使用細則で定める事項の例に挙げられています。

● 規約・使用細則に作業時間の定めがあれば、その時間内で作業する

● 定めがなければ、管理会社に工事の受付時間を聞いて目安にする

時間帯の参考になるのが東京都の環境確保条例です。住戸間の音には適用されませんが、中高層住居専用地域などの第2種区域では日常生活の騒音の基準を8~19時は50デシベル、6~8時・19~23時・23~6時は45デシベルとしていて、音の出る工程は8~19時にまとめるのが目安になります。

マンション防音リフォームで音を軽減する方法

床や壁の防音リフォームは、マンションでは管理組合の承認が要る工事になりやすい点に注意してください。標準管理規約のコメントは、第17条第1項の承認が要る工事の例に床のフローリングを挙げ、構造や材料で影響が異なるため専門家への確認が必要としています。

同じ規約の別添2は、フローリングの遮音等級(床材カタログに載っている遮音性能の等級)が新築時と同等以上かを確認する、といった承認条件を定める例を示しています。床材を替えるなら、カタログの遮音等級を管理会社に示せるようにしておきます。

工事をしない対策は、厚手のマットやカーペットを敷くなど置くだけのものになります。

電動工具を使うときの騒音対策の工夫

電動工具を使うときの騒音対策の工夫

電動工具の音を自宅で出したくないなら、ホームセンターの工房で加工まで済ませる方法があります。自宅では組み立てだけにすると、音の出る時間を大きく減らせます。

サービス料金・条件(公式の案内)注意点
カインズ工房(ホームセンター「カインズ」の店内工作スペース)当日その店舗で購入した商品の加工は2時間まで無料。予約・持ち込み品の加工は30分250円~(最大4時間まで)工房のある店舗のみ。営業時間は10時~18時(各店舗の営業時間に準ずる)
D.I.Y LABO(ホームセンター「コーナン」の店内工作スペース)購入特典として無料。加工できるのは利用店舗で購入した材料・工具に限る設置は公式サイトの店舗一覧に載っている一部店舗のみ(宮城県~福岡県)。目的に沿わない使い方は利用制限の可能性あり

カインズ工房の公式ページによると、卓上ボール盤は木材に最大24mmまでの穴あけ、卓上糸ノコ盤は木材を最大50mmまで切断できます(店舗により機種が異なる)。棚板の穴あけや曲線カットは工房で済ませ、自宅ではビス留めを下穴をあけてから短時間にまとめます。

マンションの騒音をどこまで我慢できる?近隣とのトラブル防止

どこまで我慢すべきかの明確な線は、住戸間の音には引かれていません。環境省の騒音に係る環境基準は住居の地域で昼間(6時~22時)55デシベル以下・夜間(22時~翌6時)45デシベル以下ですが、地域の屋外環境の基準で、住戸間の音に当てはめるものではありません。

苦情を受けた・伝えたいときは、本人同士で直接やり合わず、管理会社や管理組合を通します。作業する側は、届出の有無と作業予定を先に管理会社へ伝えておきます。

まとめ:マンションでのDIYうるさい問題を解消するためのポイント

まとめ:マンションでのDIYうるさい問題を解消するためのポイント

マンションのDIYは、規約の手続きを確認し、音の出る作業を減らせば、うるさい問題の多くは防げます。

● 住戸間の音は条例の対象外のことがあり、管理規約・使用細則がルールになる

● 共用部分や他の住戸に影響する工事は承認、音や振動が出る工事は届出が要る場合がある

● 切断・穴あけはホームセンターの工房で済ませ、自宅は組み立て中心にする

● 穴あけ前は配管・配線の位置を確認する

作業を始める前に、管理会社へ「届出が必要か」と「作業できる時間」を確認しておきましょう。

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