ナンバープレートの色あせ塗装はできる?復活手順と違反リスクを解説

ナンバープレートの色あせ塗装はできる?復活手順と違反リスクを解説

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ナンバープレートの文字が薄くなったとき、自分で塗ってよいのか、交換するべきかを法令と国の案内をもとに整理します。

悩見有造
悩見有造

ナンバープレートの文字が薄くなってきました。自分で塗装して復活させても大丈夫ですか?

編集長
編集長

文字を塗り直してよいと定めた規定は見当たりません。文字がまだ全部読めるなら、同じ番号のまま新しいプレートに替える「同一番号再交付」が確実です。

📌 この記事でわかること

● ナンバープレートの表示について法律で決まっていること

● 色あせの程度ごとに「様子見・再交付・番号変更」のどれになるか

● タッチペンやクリア塗装を考える前に知っておきたい注意点

● 同一番号再交付の手続き・日数・ナンバー代の目安

ナンバープレートの色あせはなぜ起きる?塗装の基礎知識と注意点

ナンバープレートの色あせはなぜ起きる?塗装の基礎知識と注意点

編集長
編集長

まず、ナンバープレートの表示に関する決まりを押さえます。塗装を考えるのは、そのあとです。

ナンバープレートは道路運送車両法で表示のしかたが決められている標識です。この章では、色あせの確認方法と、塗装で手を加える前に知っておきたい法令の考え方をまとめます。

色が薄くなったらどうすればいい?まず確認すること

最初に確認するのは「すべての文字・数字が読めるかどうか」です。この1点で、取れる手続きが変わります。

国土交通省の地方機関である近畿運輸局の案内では、全ての文字・数字が読み取れる状態で汚れや傷がある場合は、同じ番号でプレートを作り直せる「同一番号再交付」の対象です。読み取れない場合は「番号変更」になり、番号が変わります。

プレートの状態 手続き 番号
色が薄いが、全ての文字・数字が読める同一番号再交付今と同じ
文字の欠落・汚れで読めない文字がある番号変更変わる
盗難・紛失番号変更変わる

塗装の色褪せを復活させる方法はある?原因別の考え方

色あせたプレートを元の状態に戻す方法として国が案内しているのは、再交付(新しいプレートに替えること)です。塗料で色を足して戻す方法は、国土交通省や運輸局の案内には載っていません。

色あせの原因によって、次に取る行動は変わります。

原因・状態 まずやること その後
表面の汚れ・水アカで暗く見える水と中性洗剤で洗う読めれば様子見
紫外線で文字全体が薄くなった読めるか確認同一番号再交付
傷・はがれで一部の文字が欠けた読めるか確認読めなければ番号変更

なお「汚れた状態」での表示も禁止事項に入っているため、汚れの放置も避けてください。

補修塗料は何を選ぶ?用途と注意点

ナンバープレート用として国が認めた補修塗料はありません。市販のタッチペンや筆塗り塗料は、車体の小キズ用として売られているものです。

道路運送車両法第19条は、プレートを「被覆しないこと」など、番号の識別に支障が出ない方法で表示することを求めています。塗料で文字の太さや形が変われば、この条件を満たさなくなるおそれがあります。

● プレート全体の塗り直しや、地の色・文字の色を変えるのは避ける

● スプレー塗料は文字の外にも付くため使わない

● 迷ったら塗らずに同一番号再交付を選ぶ

緑のタッチペンは使える?色合わせのコツ

緑のタッチペンは使える?色合わせのコツ

緑の文字が使われているのは、登録自動車(普通車・小型車)の自家用ナンバーです。秋田運輸支局の案内では、プレートの色は次の4種類に分かれています。

区分 自家用 事業用
登録自動車白地に緑文字緑地に白文字
軽自動車黄色地に黒文字黒地に黄色文字

車体用の緑のタッチペンは車の色に合わせた塗料で、ナンバーの緑と同じ色として作られたものではありません。色が合わずに補修部分だけ目立つと、文字の見え方が変わってしまいます。

白地に緑文字の自家用車で文字が薄くなったなら、同一番号再交付のほうが色・形とも元どおりになります。

黒のタッチペンはどこに使う?適用範囲を整理

黒い文字が使われているのは、軽自動車の自家用ナンバー(黄色地に黒文字)です。登録自動車の自家用ナンバーの文字は緑なので、黒のタッチペンは使いません。

軽自動車の手続きは運輸支局ではなく、軽自動車検査協会が窓口です。協会の案内では、管轄や用途の変更がない番号変更は、プレートが滅失・毀損した場合や、識別が困難になった場合などに限られています。

クリア塗装はOK?保護目的でも起こるトラブル

クリア塗装はおすすめしません。国土交通省は2016年4月1日から、ナンバープレートをカバーで覆うことを禁止し、無色透明のカバーも装着禁止としています。

クリア塗装そのものを名指しした規定は見当たりませんが、透明でも覆えば反射や黄ばみで文字が読みにくくなることがあります。番号の識別に支障が出れば、第19条の表示義務を満たしません。

⚠️ 注意

透明なナンバープレートカバーも装着禁止です(2016年4月1日から)。

シールの貼り付け・プレートの折り返し・回転させた取り付けも禁止されています。

違反になるケースは?やってはいけない例

国土交通省と警察庁のチラシでは、次の行為が禁止として示されています。

禁止されていること 具体例
被覆カバー(無色透明を含む)で覆う
シール等の貼り付け文字の上にステッカーを貼る
汚れ汚れた状態のまま表示する
回転・折り返し斜めや逆さに付ける、曲げて付ける

2021年10月1日以降に初めて登録などを受けた車は、フレームやボルトカバーの大きさ、プレートの角度にも数値の基準があります。たとえば四輪車のフレームは、左右の幅18.5mm以下などの基準が示されています。

法律の考え方:読み取りに影響する行為の線引き

線引きの基準は、道路運送車両法第19条の「番号の識別に支障が生じないか」です。表示の義務に違反すると、同法第109条により50万円以下の罰金の対象になります。

国土交通省は2016年4月1日から被覆・シール・汚れ・回転・折り返しを明確に禁止しました。文字の塗り足しも、太さや形が変わって読みにくくなれば同じ基準で問題になり得るため、迷うなら手を加えずに再交付を選んでください。

【ナンバープレートの色あせ】塗装のやり方と交換の判断基準

【ナンバープレートの色あせ】塗装のやり方と交換の判断基準

編集長
編集長

自分で手を入れる前に、汚れ落としでどこまで戻るかを確認します。文字が薄いままなら再交付を選ぶ、という順番で考えます。

ここでは、プレートの手入れのしかたと、色あせを防ぐ工夫、再交付の手続きと費用をまとめます。

ナンバープレート塗装方法:準備から仕上げまでの基本手順

自分でできる作業は、塗装ではなく「洗って読みやすさを確認する」ところまでと考えるのが安全です。

手順1:水と中性洗剤で洗う

柔らかいスポンジで表面の砂や水アカを落とします。車の塗装面を磨くコンパウンド(研磨剤)は、表面を削るので使いません。

手順2:乾かしてから読めるか確認する

乾いた状態で、離れた位置から全ての文字・数字が読めるかを見ます。読めるなら同一番号再交付、読めない文字があれば番号変更の手続きに進みます。

手順3:塗りたくなったら窓口に相談する

文字を塗り足すかどうか迷ったら、車検証の「使用の本拠の位置」を管轄する運輸支局・検査登録事務所(軽自動車は軽自動車検査協会)に相談します。

色あせを繰り返さないための保護策は?クリア塗装以外の選択肢

色あせを繰り返さないための保護策は?クリア塗装以外の選択肢

保護のためにカバーを付けるのは禁止で、無色透明のカバーも使えません。保護策は、屋根のある場所や日陰に停めて紫外線を減らすことと、汚れをためないことが中心です。

フレームやボルトカバーは付けられますが、条件があります。2021年10月1日以降に初めて登録などを受けた車は、次の基準を満たす製品にします。

部品 国の基準(主なもの)
フレーム(四輪車)幅:上部10mm以下・左右18.5mm以下・下部13.5mm以下/厚さ:上部6mm以下(上部の幅7mm以下なら10mm以下)・その他30mm以下/脱落するおそれがないこと
フレーム(バイク)禁止
ボルトカバー直径28mm以下で番号を覆わない、厚さ9mm以下、脱落するおそれがないこと

それより前に登録された車も、番号を覆わず脱落しないものであることが条件です。

ナンバープレートの色あせ交換費用はいくら?再交付の流れと目安

費用はナンバー代(交付手数料)で、東京都の中型(乗用車など)ペイント式は2枚1,980円(1枚990円)です。関東運輸局の一覧(令和8年10月19日現在)の金額で、都道府県や種類によって変わります。

都県(関東運輸局の一覧) 中型ペイント式 中型字光式
東京都・埼玉県・千葉県など1,980円5,600円
神奈川県1,990円5,760円
栃木県1,990円6,040円

金額はいずれも2枚組で、1枚だけなら半額です。字光式は文字が光るタイプのプレートで、同一番号再交付ではペイント式から字光式のように種類を変えられません(種類を変えるなら「交換申請」)。

同一番号再交付の流れ

● 運輸支局で再交付申込書を書き、車検証(写し)と一緒に提出する

● 承認された書類を、運輸支局に隣接する番号標交付代行者の窓口に出し、交付手数料を払って引換証を受け取る(ここまで即日)

● 1枚ごとの注文作成のため4~5日程度後に、引換証と古いプレートを持って新しいプレートを受け取る

必要書類は車検証(写し)・再交付申込書・交付手数料の3つです(近畿運輸局の案内)。後面のプレートを替えるときは封印を受け直すため、車の持ち込みが必要です。

まとめ:【ナンバープレートの色あせ】塗装で失敗しないための結論

ナンバープレートの色あせは、塗るより再交付で直すのが確実です。

● 全ての文字・数字が読めるなら同一番号再交付、読めなければ番号変更

● カバー(透明も)・シール・汚れ・回転・折り返しは禁止

● 表示義務違反は50万円以下の罰金の対象

● 東京都の中型ペイント式は2枚1,980円(1枚990円)

文字が薄いと感じたら、まず洗って読めるかを確かめ、管轄の窓口で再交付の手続きを確認してください。

📚 参考文献・出典

・国土交通省「ナンバープレートを見やすく表示しましょう」

・e-Gov法令検索「道路運送車両法」(第19条・第109条)

※ 本記事は上記の法令・国の機関の公表情報をもとに作成しています。手続きの詳細は管轄の運輸支局・軽自動車検査協会でご確認ください。